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Tuesday 3 August 2010

オルヴィエート〜バニョレジオ〜ラヴェンナ2(Orvieto~Bagnoregio~Ravenna)2010.7.19~25


やっぱりイタリアはピノッキオ!
  
二日目、今日は1日オルヴィエート散策!
崖の上に立てられているこの街の下には、たくさんの地下洞窟がある。エトルリア時代には食物の貯蔵庫として使用されたり、家畜が飼育されたりしていた。現在はそのうちのいくつかを、ガイド付きで探検できる、ということで早速行ってみる事に。ツアー(オルヴィエート アンダーグラウンド)は言語によって出発する時間が違う。チケットを買うときに何語が良いかをオーダーして、いざ出発。
洞窟への入り口は、崖を少し降りたところの遊歩道の先にあった。外のうだるような暑さとは打って変わって中に入るとひんやり冷たい。
オルヴィエート アンダーグラウンドツアーの入口
 
洞窟の中は思った以上に広く、大きな部屋とそれをつなぐ細い道で構成されている。ここは、馬が石を動かし小麦を挽いていた場所だったとか。ほかにも鳩小屋や、陶器を作るときの水桶がある部屋とか、とにかくさまざま。約一時間ほど、のぼったり降りたり一人がやっと抜けられるような細い道を通ったりと、迷路のような洞窟探検をして終了。数千もの洞窟がオルビエートの街の下にはあり、未だに発見されていない物もあるから正確な数字はわからないという。

「聖パトリツィオの井戸」は崖のふちにある。

次は「聖パトリツィオの井戸(il pozzo di San Patrizio)」へ。ローマ略奪の時代にこの地へ逃れて来た法王クレメンテ7世が、もしもの場合を備えて作らせたもの。幅13~14m、深さ62mものこの井戸は、螺旋階段で一番下まで降りる事ができる。しかものぼりと下りが違うから、人とすれ違う事がない。降りるごとに静けさが広がり、そして吐く息が白くなって行く...見上げると丸く切り取られた空はとても遠かった...。


井戸から生還するとやはり外は暑く、変わった声の蝉がジジジと鳴いている。石畳が続く街の中央通りを通って行くとお土産屋さんが立ち並ぶ。昔から陶器が有名で、家族ぐるみで経営している小さな陶器屋さんがならぶ。可愛らしいんだけど、持ち帰るのには重い...オルヴィエートのあるウンブリア州はイノシシ料理でも有名で、ワインやチーズなどを取り扱うお店では看板娘ならぬ看板イノシシがお出迎え。
看板イノシシがお出迎え
色とりどりの陶器が並ぶ。


そして今日もにゃんこわんこが気ままにお散歩。


夕方過ぎには、今度は街の下の崖の周りの散策道へ。ほぼ一周できるように舗装された散策道は、暑い時間帯を過ぎて犬の散歩やジョギングをする人たちがぽつぽつといたけど、ほぼ人も居なく、風の音と鳴き続ける蝉と、小鳥のさえずりのみ。今回の旅は、こういう自然の声を聞く機会が多い。


歩き続けてへとへとになっったころ、夕食の時間。気になっていたリストランテ「Le grotte del Funaro」へ。もともと洞窟だったところをレストラン用に改装したところで、昼間に探検して来た洞窟と同じような感じだった。こうやって、今も「生き続ける」洞窟も多い。本日はオルヴィエートの地方料理と書かれていた豚肉料理。オレガノと一緒にグリルされ柔らかくなったお肉の上にまろやかなソースがかけてある。デザートはティラミスが食べたかったけどなかったのでミントのババロア。チョコレートソースがけとあったけど、ババロアと同じくらいの量のチョコレートにどっぷり漬かっていた(w)
満腹になって外に出ると22時近く。明日はバスでバニョレジオまで。早起きだ!
Le grotte del Funaro

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